Three-dimensional
店舗から公共施設、工場における誘導やイメージを演出する脇役ながら、ローサイドでは誘客効果につながる造形力が求められます。 サイズや素材面から設置コストは大きくなりますが、屋内外を問わず利用者への印象深いアピールとなります。
[ ワンポイント講座 ]
Three-dimensional=屋外ロードサインから館内インフォーメーションサイン、環境美化アート、テーマパークサイン、博物館、イベントブースまで。平面から発想しつつも、造形力・素材感・機能性が問われ、塗装や組み立ての加工仕様、外照・内照器具まで、デザインから設計へと。
※サイズ感が多様過ぎ、素材感も幅広い。コスト意識との平衡感覚が必要。
※設計士権限の場合もあるが、比較的多くはデザイナー側の担当が多い。施工現場の構造把握や設計コンセプトへの理解、業者管理いたるまで経験も問われる。
業務フロー
- 1
- 館内誘導・案内サインは、まず建築コンセプトの理解から、構造読み取りから設置個所の施工方法、設置箇所のサイズ感や利用者の導線など、設計者やゼネコンとの事前協議は優先事項。
- 2
- デザインイメージとコストは正比例するため、コスト優先の低価格では質感が劣り耐久性も乏しい。そのための素材比較、加工精度の確かさは最低条件とする。
- 3
- 誘導・案内サインは、平面レイアウトの構成美・配色美・文字の大きさや書体に優れながらも利用者目線の利便性・視認性は最優先。
- 4
- ロードサインは、店舗への誘導の大きなファクター。また自社・工場の第一印象にも。修景・環境を考えながらも自社のアイデンティティを表現できる造形性を。
- 5
- 資料館・展示会における説明パネルや造形物は、入館者導線の疎外にならない構造。また表示内容、表記ミス・誤字がないよう最終確認まで入念に。
- 6
- 環境美化アートは、公園施設や道路側面の壁画からレリーフ、立体(橋梁親柱)など恒久的なものが多くなる。コンセプトと造形の融合、耐久性や美的感度を伴う。
留意点
- 1
- ゼネコンからの相見積もり常習にも、加工精度と品質を最大のサービスとし、自社パートナー優先の予算提示で。受注高ではなく受注内容への興味が優先、それがクライアントのためかと。
- 2
- ネット隆盛で販促手段は激変しても、実店舗や施設(企業・公共)は視認性や印象度こそが評価に。強い区別化や好印象への高いパフォーマンスをデザインに期待してほしい。